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香港政府観光局、大湾区の世界へのプロモーションに 1億香港ドル【大湾区情報レター Vol.8】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 香港政府観光局(Hong Kong Tourism Board、以下「HKTB」)は3月3日、2021/2022年度の事業計画を発表しました。年間のマーケティング費用は総額11億3,800万香港ドル、そのうち、大湾区のプロモーションリソースを増やして世界に向けて宣伝し、大湾区という観光ブランドを確立するために1億香港ドル以上を投じることとなっています。 

 

HKTBのエグゼクティブ・ディレクターであるチン・ディンイー(程鼎一)氏は、中国本土マーケット向けの戦略を見直し、大湾区のプロモーションリソースを増やすと述べました。その中で、「香港サイクリングフェスティバル」は、港珠澳大橋ルートの増設など、大湾区の要素が加わります。  

 

また、大湾区をグローバルにプロモーションし、大湾区におけるマルチ・デスティネーション(一程多站)の旅行ブランドとMICE*ハブの確立により、大湾区へ訪れる旅客の香港での宿泊を呼び込みます。

 

旅行業界は新型コロナ肺炎の影響を大きく受けており、クロスボーダーツーリズムは、早くて今年の後半もしくは第4四半期に段階的に回復されるであろうと程氏は見込んでいます。

 

*MICE(マイス):企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修目的のインセンティブ旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字で、香港だけでなく、日本などでも近年推進されているビジネスツーリズムの総称。

 

 

「一時間生活圏~オクトパスカード、中国内地ICカード相互利用プログラム参加に関心」

 また、大湾区のコンセプトの1つに、交通1時間以内で都市間を結び一生活圏を形成するという「一時間生活圏」の確立というものがあります。

 

 MTR(香港鉄路)の取締役会長レックス・アウヨン氏(歐陽伯權)は、中国本土の都市間交通カード「一卡通」プログラムについて、

 

「港珠澳大橋の完成、高速鉄道、蓮塘イミグレーションの開設などにより、大湾区のインフラは整備されてきており、MTRは深セン-香港間の距離をできる限り縮め、両地の人々の流れを促進するために、様々な取り組みを行っています。

 

例えば、モバイルアプリにより、お客様により多くのお出かけ先情報を提供すること、最近開始されたばかりのアリペイ(支付宝)のQRコードによる乗車料金支払システムに加え、MTRが大株主である香港の交通系ICカード、オクトパスカードを発行、運営するオクトパス社(八達通卡有限公司)は中国本土の都市間交通カード「一卡通」プログラムへの参加にも関心を持っています。」

 

と述べています。

 

 

 

 

【参考資料】

【大湾区観光】香港政府観光局は、世界へ大湾区をプロモーションをするために1億ドル、観光産業の全面的回復は最速第4四半期と予想(香港経済日報)

オクトパス社、本土の「一卡通」スキームに参加を検討 香港深セン間の距離縮まる(香港経済日報)

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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