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香港、世界最大のバイオテックファイナンスセンターを目指す【大湾区情報レター Vol.25】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

 香港中文大学のロッキー・トゥアン(段崇智)学長は5日に公開された大学ウエブサイトのブログ「一点一段」で、香港の大学が如何に大湾区のイノベーション発展を後押しするかについて以下のように述べています。

 

 大湾区のテクノロジーと産業のイノベーションを促進するためには、地域内にハイテク専門家人材ハブを構築し、将来の経済発展を推進するのに十分な研究人材を集めることが重要となります。 香港では、公立8大学のうち5大学がQS世界トップ100の大学にランクインしており、人材提供の点において大湾区の発展に貢献することが可能であり、 また、香港はイノベーション、研究、教育において世界的に高い評価を得ています。 最近では、大湾区の高等教育資源を充実させ、研究分野の持続的な発展を促進するために、複数の香港の大学が大湾区に分校や支部を設置することを発表しています。

 

 新世代の人材を育成することに加えて、バイオメディカル・イノベーションにおける香港の世界的なリーダーシップは、大湾区にさらなる利益をもたらすことが予想されます。 香港は、間もなくニューヨークを抜いて世界最大のバイオ・ファイナンスセンターになること、香港証券取引所が無収益のバイオ企業の上場を認可したこと、成熟した医療研究システムなど、これら重要な分野において香港は大湾区の他の都市にはない独自の利点を有しています。

 

 また、香港には世界ランクの大学のネットワークが確立されていること、バイオテクノロジー分野において、十分な資金および人材が供給されていること、香港の臨床試験データが国際的な規制機関の認可を受けていることなどから、世界のどこにも負けないバイオメディカルのエコシステムが構築されています。

 

 近年、香港のスタートアップ企業の発展はスピードアップしており、現在3,300社を超えるスタートアップ企業が存在しています。今年の施政方針演説では、政府が香港サイエンス&テクノロジーパーク(香港科技園)の大幅な拡張、並びに中文大学病院のフェーズ2開発のための土地割り当てについて言及しています。これらのプロジェクトは、バイオメディカル・イノベーションのハブとしての香港をさらに発展させ、香港の国際的なイメージを高めるものとなります。

 

 香港は過去数十年の間に世界的な金融センターとして栄えてきました。香港の優秀な大学が提供する世界レベルの教育と、実用化可能な研究を積極的に推進することで、香港は今後もハブとしての地位を維持し、中国本土と世界各地との架け橋となり、大湾区の将来の飛躍的な発展における重要さを増すことが期待されています。

 

 

【参考資料】

・香港、世界最大のバイオテックファイナンスセンターを目指す 大湾区人材育成に貢献し、国際社会と繋ぐ (香港経済日報 11月7日)

・段崇智校長ブログ≪一点一段≫「香港の大学は如何に大湾区のイノベーション発展を後押しするか」(11月5日)(11月5日)

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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