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香港中文大学と上海復旦大学が生命科学・医学共同研究センターを設立【大湾区情報レター Vol.16】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

6月30日、香港中文大学(以下「中文大」)と上海の復旦大学(以下「復旦大」)共同で設立した「生命科学・医学共同研究センター」の設立式典が開催されました。

 

中文大学長のロッキー・トゥアン(段崇智)教授は、「中文大と復旦大は長年にわたって緊密な関係を築いてきており、新型コロナ肺炎の流行にもかかわらず、両校が相互補完により、社会や人類の健康に有益な分野での協力関係を継続的に強化することができました。 共同研究センターの設立は、まさに両者の目標の一致と共同の努力が具体化したものです。

 

「中文大2025年戦略計画」では、中文大の優れた研究開発に基づいて科学研究を推進することが強調されています。 戦略的研究分野の一つに「イノベーション生物医学」があり、生命科学、遺伝学、ゲノミクス、精密医療(プレシジョン・メディシン)などの分野を学際的な研究テーマとして掲げています。 共同研究センターは、両大学間の強固な協力関係の上に成り立っており、それぞれの研究の専門性をさらに高め、両校の質の高い研究資源を活用するための、より制度的で実体化されたプラットフォームを提供します。 双方の共同作業により、実りある結果が得られると信じています。」とスピーチしました。

 

 

復旦大学長の許寧生教授は、「香港は大湾区の中心都市として、地区発展のコアエンジンとなり、国家の発展に極めて重要な役割を果たしています。 中文大は復旦大の香港での重要なパートナーであり、2001年から現在に至るまで、両校は戦略的協力関係を数多く築き、両校と両地の学術交流を促進してきました。生物医学分野は交差性、統合性、応用性を具えており、復旦大と中文大は生物医学分野で様々な研究を行っていながらも、それぞれの重点項目が異なることから、補完的な協力を行うことは大きな利点をもたらすことになります。

 

生命科学・医学共同研究センターは、両校の研究交流をさらに深め、生命科学・医学分野での長期的な協力体制を築くと同時に、科学研究や産業形態の転換などの重要課題をしっかりと理解し、新興分野の発展を促進していきます。 両校は将来において引き続き誠心誠意をもって協力し合い、共にイノベーションを推し進め、「世界に通用する大学」の構築に向けてお互いに見守り、助け合い、前進していきたいと思います。」と述べました。

 

 

共同研究センターでは、生命科学と生物医学に関連する幅広い分野に焦点を当て、その中でもゲノミクスと遺伝性疾患、精密医療、発育・幹細胞と再生、学際的な相互扶助の4つのテーマに注力しています。同センターではまた、健康と疾病における人体の分子、細胞、組織、個体といった多次元的な研究を行い、様々な分野の研究を体系的かつ最先端の方法にて統合を図ります。  また、地域や分野を超えた協力関係を構築し、トップレベルの研究基盤の構築、および人材育成のために、世界中の研究者が意見交換できるプラットフォームを提供します。

 

 

 

【参考資料】

香港中文大学と上海復旦大学が生命科学・医学共同研究センターを設立

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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