2021年4月13日発行【大湾区情報レター Vol.9】より
【広州市商務局、「広州南沙輸入貿易促進イノベーションモデルゾーンの育成加速化実施計画」に関する通知を公表】   

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

【広州市商務局、「広州南沙輸入貿易促進イノベーションモデルゾーンの育成加速化実施計画」に関する通知を公表】   

 広州市商務局は、2月末「広州南沙輸入貿易促進イノベーションモデルゾーンの育成加速化実施計画」を公表、輸入事業体の開拓、発展に対する支援を加速し、輸入規模を継続的に拡大することを提案しました。輸入の年間成長率を15%、2025年までの総輸入総額を2,000億人民元とすることを目指し、全国の輸入モデルゾーンの先頭に立つことを確実にしていきます。

 当計画には、以下5つの主要任務が掲げられています。



1)  大型先端技術や設備輸入のための中核基地を構築

 ・企業による先端技術や機器の輸入を奨励する。

 ・南沙総合保税区での保税保管、展示、取引、修理などの自動車産業チェーン を完備する。

 ・南沙総合保税区特有の政策を活用し、研究開発・設計に使用する設備や船舶・海洋工学機器などの大型設備・部品の輸入を拡大させる。

 ・各航空会社の航空機輸入計画を積極的にフォローアップし、困難や問題点を調整し解決に導くことにより、より多くの航空機輸入業務を呼び込む。また外貨でのリース代金回収試行を進めるなどして、大手航空機リース企業を誘致し、南沙区を通して、外地航空機リース事業の発展を目指す。

2)  生活消費財の流通センターの設置

 ・特に香港とマカオのOTC医薬品(市販薬)の輸入プロセスの簡易化に努め、域外の医薬品の小売輸入の新しい分野とモデルを模索し、大湾区に市販薬の輸入基地と機能が完備された医薬品輸入サービスプラットフォームを構築し、医薬品・バイオメディカル製品の輸入サポートを提供する。。

 ・検査やトレーサビリティシステムの最適化、通関や検査システムの構築などを行った広州南沙国際物流センターでの「コールドチェーンプロジェクト」をベースに、冷蔵倉庫の建設、関連サービスの完備を加速させ、ワンストップのコールドチェーン流通センターを構築する。

 ・越境ECの輸入カテゴリーを拡大し、薬品やペット用品の越境EC輸入業務の刷新、アプリ上で通関、納税を行い迅速に商品受領可能とする「保税オンラインショッピング」モデルの試行を進める。

・国際的に著名なブランドや企業を呼び込み多国籍企業の主要製品のアジア太平洋地区流通センター、ブランドの地域国際流通センターを構築する。また海運会社の輸出入混載プロジェクトを推進し、華南地区の集積混載センター、アジア太平洋地域の集積混載物流基地を整備することにより、南沙におけるデジタル取引のための新しいルールやモデルを構築する。

3)  バルク商品の国際流通ハブを構築

 ・燃料油、穀物、高級特殊農業製品、資源関連製品などの輸入を拡大、大湾区における保税船の燃料補給基地、穀物流通センターの建設を促進する。

 ・広州先物取引所を中心に、バルク商品カテゴリーの保税先物配送ビジネスの展開を検討する。エンジニアプラスチックの流通の利点を利用し、南沙総合保税区におけるプラスチック材料の保管、包装、流通、貿易の取引センター開設を模索する。

4)  輸入サービスのクラスタ化を推進

・南沙総合保税区の物流を、海路、鉄道、水路(珠江)などの連携により「港から港へ」から「ドアツードア」にグレードアップする。また、南沙総合保税区と、香港、マカオ、深セン、白雲(広州)などの空港と、その他の陸海空運送を組み合わせたプロジェクトを拡大し、南沙起点の中国~ヨーロッパ間の鉄路運送を推進する。

・文化財、芸術品、貴金属、車輛などの高級品の中国外からの輸送における管理方法を最適化し、海外に流出した文化財の買戻しの利便性を高め、その他の高級品も含め総合保税区での展示およびオークションの開催を促進させる。また、バイオ医学企業などの総合保税区での研究開発センター開設を誘致し、ハイエンド研究開発企業が保税研究開発業務を行うことをサポートする。

・香港、マカオと中国本土大湾区エリアの海運取引プラットフォームの共同設立を検討し、シッピングファイナンス、保険、決済、仲裁などのハイエンド海運サービス業の発展、クロスボーダーファイナンスおよびファイナンスリースの発展、並びに自由貿易(FT)口座の対象分野の拡大を目指す。

・南沙にクルーズ船で訪れる外国人の15日間ビザ免除政策、クルーズ補給物資のワンストップ通関、免税店・税金還付窓口の開設などにより、クルーズ船やヨットなどのクロスボーダー観光の開発を促進する。香港、マカオと共同で世界レベルの大湾区観光モデルゾーンを開設する。クロスボーダーの国際貿易決済促進のための試行を推進する。再輸出貿易、デジタル貿易、オフショア貿易のモデルを模索し、それに対応する税制と外国為替管理システムを探求し、クロスオーバーデジタル貿易ハブを構築する。科学技術者の円滑な往来、金融科学研究ファンドのクロスオーバー利用、科学研究機器および機器の通関の簡易化、大規模科学施設および科学技術リソースの共有を促進する。

5)  輸入ビジネス環境を改善

・権限を下部組織に委譲し、重点プラットフォームプロジェクトをサポートする。

・自由貿易港の概念に従い、国際的な先進地域のプラットフォーム構築の経験を参考にした上で、税関の監督、サービスの最適化に努め、南沙総合保税区のための新しい監督モデルを模索する。

【参考資料】

広州市商務局、「広州南沙輸入貿易促進イノベーションモデルゾーンの育成加速化実施計画」に関する通知を公表

 

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*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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