2021年7月20日発行【大湾区情報レター Vol.16】より
【脳卒中リスクを分析する眼底写真: グローバル高齢化時代において大湾区でチャンスをつかむ香港企業】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

【脳卒中リスクを分析する眼底写真: グローバル高齢化時代において大湾区でチャンスをつかむ香港企業】  

香港企業が、1枚の眼底写真から脳卒中や心血管疾患のリスクを分析できる網膜画像解析システムを発売しました。同企業は中国本土に進出し、高齢化社会がもたらす巨大マーケットを狙います。

 Health View Bioanalytic社は2014年設立の香港企業で、特殊なカメラで眼底写真撮影、クラウドシステムへのアップロード後、眼底下の血管情報を解析し、わずか数分で被検者の脳卒中や心臓病などの心血管疾患のリスクレポートを作成するという特許技術「自動網膜画像解析システム」(ARIA)を擁しています。被検者はデータに従って生活習慣を整え、食事や運動に気を配ることで、病気の発症リスクを大幅に減らすことができます。 この技術は、米国(2014年)、中国本土(2017年)、台湾(2017年)での特許取得に成功しています。

 ビジネス・デベロップメント・マネージャーのクー氏は、「眼底写真の画像から、脳室周囲白質軟化症や認知障害、さらには糖尿病の発症リスクを見つけることが可能です。 眼底には脳につながっている血管や神経が多くあるため、それらの分析は貴重な情報源であるといえます。弊社はかねてより眼底写真から脳卒中や認知障害を判定する商品を市場に送り出していましたが、眼底写真には様々な情報が含まれており、例えば、自閉症患者の視神経乳頭と眼杯は直径が著しく大きく、ARIA技術は自閉症患者の感度を96%、識別力を91%それぞれ識別することができるため、 今後、技術の向上に伴い、さらに新たな製品が開発される可能性もあります。」と述べています。

Health View Bioanalytic社は現在、香港の眼鏡店、NGOのヘルスサービスセンター、老人ホームなど30以上の異なる法人団体とビジネスを行っていますが、その反応は非常に良好であったことから、将来的には、同社の製品や技術を中国本土に展開することを計画しています。「新型コロナ肺炎の影響で人々の健康志向が高まり、人口の高齢化も大きく進んでいることから、香港や中国本土ではこの技術の巨大なマーケットが生まれるでしょう。香港政府も香港のイノベーション・テクノロジー企業が中国本土で大きく発展することを支援してくれています。」とクー氏は述べました。

 また同氏は、「広東省、香港、マカオの金融・経済における相互接続により、大湾区はかつてないほどの大きな発展の波が押し寄せてきています。中国は科学とイノベーションを促進するための努力を惜しまず、数多くのインセンティブと政策を用意しています。 多くの香港の起業家は、「まずは様子見」と思っているようだが、実際にはすでに遅れをとってしまっています。 今、世界は人材の奪い合いをしており、また大湾区の将来への期待が高まっています。香港は一番近い都市であり、もうチャンスはすぐ隣にあるのです。」とも述べています。

 

【参考資料】

脳卒中リスクを分析する眼底写真:  グローバル高齢化時代において 大湾区でチャンスをつかむ香港企業  (香港経済日報2021年6月16日)

 

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*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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