2021年8月17日発行【大湾区情報レター Vol.18】より 【28の主要金融プロジェクト調印 広州市南沙区で初の金融クラスタの発表】

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【28の主要金融プロジェクト調印  広州市南沙区で初の金融クラスタの発表】  

 7月22日、広州南沙で「パール金融イノベーションクラスタ」の発表会が開かれ、主要金融プロジェクトの調印が行われました。 今回のイベントでは、4回に分けて合計28のプロジェクトが締結され、9つの金融イノベーション・プラットフォームが公開されました。

 南沙区初の金融クラスタとして、総面積約33,000平方メートルの当エリアは都市型、分散型、インテリジェント型の金融クラスタ園区に組み込まれ、金融資本と実体経済のさらなる融合を促進し、各地域に影響を与える新しい金融ベンチマークを構築します。

すでに南沙に6,600以上の金融企業が集結

 南沙の金融業は全くのゼロからスタートし、現在においては、中国初の国営企業、民間企業、中国外企業も含む混合所有制である広州先物取引所、中国初の国家気候変動銀行、中国初の国家カーボンニュートラル金融リースサービスプラットフォーム、中国初の船舶保険関連取引プラットフォームなどの重点プラットフォームプロジェクトが拠点を構えるに至っています。南沙区内には国内外の上場企業10社を含む6,600社以上の金融企業が存在し、金融機関の数は広州市全体の4分の1を占め、金融リース企業の数は全国の20%に達しており、華南地区最大の航空機・船舶リースクラスタとなっています。 この5年間で、南沙区は区内の110を超える金融機関と3万人近くの金融人材を支援し、奨励金は40億人民元近くにのぼり、金融業界が南沙区の5つの重要な産業の一つになることを支援してきました。

 パール金融イノベーションクラスタは、パールベイ(明珠湾)スタートアップエリアの、重要な開発地区である霊山島の先端に位置する中交匯通オフィスビル(China Communications Interchange Center)のC棟22~35階に位置しており、総面積は33,000平方メートルに及んでいます。 100人以上収容可能な大型ロードショーホール、デジタル展示エリア、商談エリア、10室以上の大中小の共用会議室や3,000平方メートルの共有スペースを備えています。当クラスタには70以上の多機能オフィスエリアがあり、スペースサポート、資金調達マッチング、産業育成、実績展示などのサービスを企業に提供し、さまざまなレベルの企業のオフィスニーズを満たしています。 入居企業は、金融パーク運営サービス、政策実施アドバイザリーサービス、金融イノベーション包括サービス、入居企業専用サービス、ハイエンド金融交流サービス、金融人材ハウジングサービスを受けることができます。

 南沙開発区金融局の陳婉清副局長は、同局が「広州南沙パール金融イノベーションクラスタ住民管理弁法」の導入を推進していることを明らかにしました。 グリーンファイナンス、金融テクノロジー、プライベート・エクイティ・ファンド、商業ファクタリングなど、南沙の金融産業の発展を促進する適格金融機関は、最大3年間の賃貸料減免の優遇を受けることができるほか、広東省や各市区政府から複数の金融優遇政策も受けることができます。

中国初の「気候銀行」オープン

 同日に行われた主要プロジェクトの調印式では、4回に分けて計28のプロジェクトが調印され、事業投資、与信サポート、プロジェクト建設、サービス支援などを通じて、金融業界のリソースを効果的に集結させ、南沙の質の高い発展に新たな勢いを与えました。 その内訳は、大手金融機関・プラットフォームのプロジェクトが8件、広東・香港・マカオ・国際金融協力プロジェクトが8件、金融科技プロジェクトが6件、金融リースのプロジェクトが6件となっています。

 南沙における新たな金融リース事業の規模は将来的に1,000億人民元を超えると考えられています。 同日、調印式に参加した南航国際融資租賃有限公司(China Southern Air Leasing)の総経理である許峰氏は、今後数年間で中国の民間航空会社の退役航空機は100機を超え、航空機器産業の生産額も6,000億人民元近くに達し、市場の見通しも明るい、と述べました。

 発表会では、Plug and Play(PNP)中国のシニア・バイス・プレジデント(パートナー)である銭慰祖氏が、PNPのクロスボーダー・ビジネスが、国内企業や政府といった顧客が海外の最先端の科学・イノベーション・プロジェクトとつながり、中国での協力、進出、投資の機会を探るのに役立てると述べられました。将来的に同社が南沙に設立するPNP広州国際金融+産業イノベーションセンターが、国内初の金融技術産業イノベーションセンターとなる予定です。

 また、中国初の「気候銀行」である中国建設銀行広州南沙気候支店が南沙で発足したことは、南沙において気候投資・融資を模索する上で重要な取り組みであり注目に値します。 将来的に「気候支店」は「カーボンニュートラル支援ローン」などの革新的なクレジット商品を開発し、さらに500億人民元のローン枠にて、グリーン・低炭素プロジェクト(企業)を支援し、南沙での新スタイルでのグリーン・低炭素生活を作り出していきます。

【参考資料】

・28の主要金融プロジェクト調印  広州市南沙区、初の金融クラスタが除幕

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*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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