大湾区初の中国~欧州鉄道貨物列車「Eコマース急行」が開通【大湾区情報レター Vol.91】
- 公開日 2025.06.20 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

「深圳~欧州Eコマース急行」が初運行 ハンガリーへ向け出発
4月27日、3Dプリンター部品やゲームコントローラなどを積んだ「深圳~欧州Eコマース急行」が、深圳税関の監督管理のもと、平湖南国家物流拠点から出発しました。この列車は新疆ウイグル自治区のカザフスタン国境に位置する阿拉山口(アラシャンコウ)国境を経由し、15日後にハンガリーのブダペストに到着する予定です。大湾区初の電子商取引(Eコマース)専用列車として、大湾区と欧州諸国間の貿易促進が期待されています。
安定性と効率性を兼ね備えた新ルート
「深圳~欧州Eコマース急行」は定期運行スケジュールに基づく貨物列車で、安定性・安全性・大量輸送能力に優れています。今後は週1~2便の運行を予定しており、従来の海運と空運を補完する効率的な物流手段として、大湾区と欧州間の貿易拡大に寄与するとみられています。
Eコマース企業の物流ニーズに対応
「大湾区はEコマース輸出の主要な供給源です。この新ルートは、海運のコスト優位性と空運のスピード優位性の利点を兼ね備えており、小ロットで頻度の高い緊急配送が必要なEコマース貨物に最適です。当社は『ドア・トゥ・ドア』の総合物流サービスを提供し、この路線を活用してより優れた越境物流ソリューションを提供することで、中国製品の世界進出を支援します」と深圳大邁多式聯運有限公司の孫魯総経理は述べています。
税関が24時間体制で通関支援
また「欧州向け越境Eコマース便の円滑な運行のために、専用窓口を設置し、通関・検査・手続きを迅速化しています。『24時間365日』予約通関サービスを通じて、コンテナ到着後すぐに検査と搬出を行い、貨物が効率的に通関し、定時出発を確保しています」深圳税関の港湾監督部門責任者は説明しました。
同税関は今後、貨物リストの統合など通関手続きの簡素化を推進し、中欧列車の監督プロセスの効率化を通じて、越境Eコマースの高品質な発展を全力で支援していく方針です。
【参考資料】
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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