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日本人が取得した回郷証(港澳居民来往内地通行証{非中国籍})で、中国本土側・出入境自動ゲートの使用申請してみた

 

以前、私たち日本人を含む外国籍の香港永久居民も申請可能となった、中国本土への往来が出来る「港澳居民来往内地通行証(非中国籍)」カード(以下、回郷証)の申請、取得の方法についてご紹介しました。

 

【関連記事】

香港永久居民カード外国人保有者が中国本土で90日滞在できる「港澳居民来往内地通行証(回郷証)」の申請、取得方法

 

 

このたび「回郷証」を初めて使用して中国本土入りしましたので、入出境の自動ゲート(e-Channel)が利用可能になるまでの今回の経験を、「続編」としてご紹介したいと思います。

 

 

 

中国の新幹線、高速鉄道の予約手続き

今回の中国本土・香港間の移動は、中国の新幹線である高速鉄道(高鉄)によるものだったため、まず高鉄チケットの予約を行いました(全席座席指定)。

 

高鉄のチケットは、紙の切符を所持するわけではなく、実名制で、本名や身分証の登録の上購入することが義務付けられているため、駅の窓口やアプリなどでチケット購入後に、駅の改札口を出入りする際は、パスポートや通行証、回郷証などの身分証明書をタッチ/スキャンするのみでよいのです。(高鉄アプリがあれば、QRコードで出入りできる場合もあります。)

 

ここでまず起きた問題は、元々パスポートで中国へ出入りしていたため、高鉄アプリのアカウントは、パスポートで登録されていたことです。

 

中国本土での出入境手続きと同じく、高鉄の改札口の出入りを「回郷証」で行いたい場合は、この高鉄アプリへ新たに「回郷証」を登録する必要があるのですが、どうも登録済のパスポート番号を他の身分証明書の番号に変更することはできない模様で、ひょっとして今のアカウントを「捨てて」新たに「回郷証」で登録したアカウントを開設せねばならないのか、、、と思いかけていました。

 

しかし、高鉄アプリでは同行者など他人の高鉄チケットを購入することが出来るのですが、そこに”回郷カードの私”というもう一つの身分を登録することが出来たため、「乗車人」の選択を、今回追加した”回郷カードの私”を選択することで「回郷証」で登録されたチケットを無事購入することができました。

 

 

 

高速鉄道の香港側玄関口、西九龍駅へ

当日、高鉄の香港側の唯一の駅、西九龍(West Kowloon)駅に向かいます。

 

この駅は、香港の域内であるのにもかかわらず、乗車前に香港からの「出境」、中国本土への「入境」が出来るようになっています。いわば、中国本土の「飛び地」が香港の中にあるようなものです。

 

高鉄の検札が行われるのは、駅構内へ入場する際、乗車時にプラットフォームへ降りる改札口を通る際の2回行われます。

 

高鉄アプリでチケットを購入してあるため、地下鉄の出入りのように、改札口のゲートで回郷証を“タッチ”するだけで、中に入ることができます。パスポートの場合も同じく改札口に設置してあるスキャナーで、写真のあるページを開いて読み込むのですが、これがなかなか読み込んでもらえず、結局有人カウンターに行かざるを得なくなっていたので、これは大きな進歩です。

 

西九龍駅に到着してから高鉄に乗るまでの流れは、1.駅構内へ入場手続き、2.香港側の荷物検査、3.香港の出境手続き、4.中国本土への入境手続き、5.中国側の荷物検査、6.プラットフォームへの改札手続き、となります。

 

香港側の出境手続きについては、香港IDカードでの出境手続きを済ませ(こちらはすでに長年自動ゲートを使用可能)、中国側の入境カウンターに向かいます。ここではパスポートではなく「回郷証」を使用して中国本土へ入境することが出来るのですが、入境手続きには、有人窓口(「人工査験」カウンター)と、自動ゲートのe-channelの2通りあります。

 

今回初めて「回郷証」を使って入境する旨を警備員に伝えると、今後自動ゲートで入境手続きをするための登録手続きを今するなら、左端のすりガラスのパーテーションで囲われたカウンターにいくよう案内されました

 

そこは「快速通道指紋收集」(自動ゲート用指紋登録)の有人カウンターとなっており、登録手続きのため指紋収集の同意書(タブレット上)にサインの後、両指の親指の指紋登録を行います。システムの問題か、私の指の問題か10分ほど格闘の上ようやく完了。この登録が有効になるのは、24時間後になるとの説明でした。(つまり当日の出入境には、まだ使えない、、、。)

 

そのため、今回の中国入境は有人窓口で手続きをすることになりましたが、「外国人」(パスポート所持者)の方ではなく、回郷証の方の有人窓口でカードを出して手続きを行いました。

 

ここではまだ指紋 (パスポートで入境の際と同じ両手の指全部)確認が必要で、ここでまたもや格闘、、、。またまた10分近くを要し、後ろに10人ぐらい並ばせてしまいました。指紋で格闘はしたものの、もうパスポートでの入境時のように出入境カード(現在は電子化)を記入して提出する必要はありません。

 

なぜか香港の電話番号を聞かれ (情報をアップデートしていた模様)、そして中国への渡航目的を聞かれ、無事手続きが終了。そして、中国側の荷物検査を経て晴れて高鉄の待合室へ。約15~20分前から乗車可能となり、「回郷証」で改札を抜け、プラットフォームに降り、乗車します。

 

 

 

香港への帰りは自動ゲートで出境

日帰りであったため、同日夜に同じく高鉄で中国本土から香港に戻ります。

 

なぜか中国本土の駅構内に入場する際に、「回郷証」を改札口で使用した時のみエラーが出てしまい、有人窓口で処理をしてもらわねばなりませんでした。

 

降車後、香港域内である西九龍駅内で中国の出境手続きおよび香港への入境手続きを行います。

 

自動ゲートでの入境手続きは、先述の通り24時間後ということだったため有人の窓口を探していましたが見当たらなかったため、どこに行けばよいか係りの人に聞いたところ、自動ゲートでもう通れると思うからやってみてと言われ、「回郷証」をピッとかざしたら通れてしまいました。(「24時間」というのはおそらく念のため多めに案内されていたのでしょう。。。)

 

ということでめでたく「回郷証」を自動ゲートで使えるようになりました。香港への入境手続きも含めて10分足らずで完了し、あまりのスピーディーさにビックリです。ちなみに今回の出入境一連の手続きにおいてパスポートの提示は一切求められませんでした。

 

今までは2時間以上前には家を出て駅に早めに着くようにしていましたが、次回からは、朝はもう少しゆっくりできそうです。

 

 

 

最近では、深圳市福田区に隣接する皇崗口岸(Huang Gang)の出入境管理処がリニューアルされ、間もなく(2026年7月頃)運用開始される見込みです。この新施設では、従来の「香港側、中国本土側二か所での出入境検査(「兩地兩檢」)ではなく、一ヶ所で出入境を行う「一地兩檢」が採用され、わずか5分ほどで出入境が完了する見込みとなっています。

 

弊社では、中国本土-香港をまたいで事業に日々従事される皆様の、法務、税務、ビザ、会計などを含む各種サービスを提供しております。各国、地域の法令遵守も強化されてきておりますので、これらにおいてご不安がある場合には、ぜひ弊社へお問い合わせ下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考リンク先:

中国鉄路12306(中国の高速鉄道WEBサイト)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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