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非香港居民者向け:コロナ禍の香港入境前後に、特に気を付けておきたい3つのこと

2022年9月26日(月)よりホテルでの強制隔離なしで香港への入境が可能となり、およそ2ヵ月が経ちました。到着後3日間はレストランや様々な施設への出入りが不可という制限はあるものの、少なくともすぐの外出ができることからそろそろ香港へ出張を…なんてお考えの方も多いのではないでしょうか。【追記:11月18日より旅行代理店が事前申請を行い、ライセンスのあるガイドが同行しているツアーであれば、到着後3日間においても要件を満たしている飲食店の店内での飲食が可能となりました。】

 

さらに昨日11月17日(木)よりmask-on activitiesを提供する施設(美術館、テーマパーク、展示場、美容院、礼拝堂、なんと麻雀店等も)への3日間の入場制限が解除され、より行動範囲が緩和されています。

 

ただし新型コロナウイルス発生時以前のように、飛行機に乗ってすぐ香港に入れるというわけではなく、多少の準備と手続きが必要となってまいります。詳しい手続きは弊社過去の記事、【香港入境、ホテルでの強制隔離が不要に、「0+3」の自主健康管理制度に移行】をご覧いただければと思います。

 

今回は、入境前後に気を付けておきたい3つのことについてお話しいたします。

 

 

 

 

必須1:ワクチン証明書の入手【入境前/日本国内】

12歳以上のすべての非香港居民の入境条件の一つとして、ワクチン完全接種が義務付けられています。ワクチンの種類により完全接種として認められる接種回数が異なりますが、日本国内で接種可能なBioNTech/Pfizer、Moderna、Novavaxのいずれかである場合、合計2回の接種で完全接種として認められます(詳しくはコチラをクリックしてください。)。

 

日本国内でワクチン接種済の場合、接種券兼接種済証をお持ちかと思いますが、それを証明書として使用することはできません。そのため渡航前に日本国内で政府機関発行のワクチン証明書を必ず取得しなければなりません。

 

マイナンバーカードをお持ちの方は、スマートフォンの電子交付やコンビニで即日発行が可能とのことです。

 

しかし、マイナンバーカード未取得の方は、接種時点で住民票を置いていた各市町村へ接種証明の発行申請をしなければならないため、渡航まで少し時間が必要な場合がほとんどなります。受付方法や発行までの期間は市町村によって異なり、窓口やインターネットによる申請を受け付けているところもあれば、郵送のみの受付というところもあります。また、手元に接種証明書が届くまでに2週間ほどかかるケースもあるようですので、渡航のご予定のある方は余裕をもってお早めに申請することをお勧めいたします。

 

この証明書は、日本出国前に申告サイトにて各情報入力の際に必要なものとなります。

 

【書面交付の海外兼国内用ワクチン接種証明書】

厚生労働省、新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書(接種証明書)についてより抜粋)

 

 

 

必須2:アプリ “LeaveHomeSafe(安心出行)“の入手【入境前後】

このアプリは、ワクチンを接種済みであることを証明する“ワクチンパス”を保存し提示するアプリのため、香港内の各施設へ入る際に提示が求められる時など、短期であれ長期であれ、香港に滞在する間は必需品です。

 

LeaveHomeSafe(安心出行)を入境前までにご自身のスマートフォンへダウンロードしておき、入境時に香港非居民の方に対し、空港で臨時ワクチンパスのQRコードが発行されるので、それをこのアプリで読み込むことで、保存完了となります。

 

さて、このワクチンパス。ただ取得すれば終わりではありません。例えばレストランに入る場合、

 

①店頭にある緑のQRコードをアプリ内カメラでスキャンし、

②スマートフォンにQRコードが表示され、

③そのQRコードをお店の方に提示する、

 

という一連の作業を行わなければなりません。

 

【LeaveHomeSafeでのQRコードのスキャン方法】

 

この作業をQRコードを要求される場所では毎回行う必要があり面倒ではありますが、抜き打ちで警察などに提示を求められ、飲食店などマスク不着用が認められている施設でスキャンしていないことが発覚した場合は罰金を課されることがるため注意が必要です。

 

:入境2日目にPCR検査、翌日朝9時以降にSMSにて陰性の連絡が届くまではアプリ内QRコードは黄色(アンバーコード)で表示され、その間は全ての飲食店などのマスク不着用が認められている施設を利用することができません。3日目に青(ブルーコード)に表示が変わり、初めて利用可能となります。

 

 

 

必須3:マスク【入境後/香港内】

日本にお住いの場合、強制ではないとはいえどもまだまだマスク着用率が高く、普段から着用にすることに抵抗のない方が多いかと思います。しかし香港は任意ではなく義務であるため、外出中は屋内・屋外に関わらず必ずマスクの着用はマストです。こちらも警察に見つかってしまった場合、罰金を課されてしまう可能性があります。たまに街中で不運な方をお見かけすることがありますので、十分ご注意いただきたいと思います。ただし例外があり、スポーツを行う場合は着用が免除されています(ランニング時は着用不要です)。

 

 

 

終わりに

日本と比べると香港はまだまだ制限が多く、少し窮屈な印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日々着実に以前ような状況に近づきつつあります。新型コロナウイルス発生以降、まだ香港へ渡航されていないのであれば、久しぶりに香港へいらしてみるのはいかがでしょうか。ニュースやインターネットを通して見る香港ではなく、ぜひご自身の肌で現在の香港を感じていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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