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香港輸出信用保険局、提携パートナーを追加 5銀行と中国国内取引リスク保険引受を分担【大湾区情報レター Vol.62】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

 

 中国本土と香港が新型コロナウイルス感染症流行からの正常化に伴い、中国本土市場での事業拡大を目指す香港企業が増加してきているものの、非上場企業であるバイヤーの中には、透明性の欠如から銀行からの保証を得ることが困難なケースが見受けられます。香港輸出信用保険局(Hong Kong Export Credit Insurance Corporation(以下、「香港信保局」)は、中国本土での国内販売取引リスクを分担して引き受ける新たな保険スキームを香港地場銀行5行と立ち上げ、この問題に取り組んでいます。

 

 香港信保局の総監趙民忠氏によると、当トライアル・スキームの引受限度総額は100億香港ドル、与信限度額はバイヤー1グループあたり、1億香港ドルとなっています。この1億香港ドルの限度額はすべてのケースにおいて必ずしも使い切れるわけではないことから、少なくとも100社の香港企業が当スキームの恩恵を受けることができるようになると述べました。当スキームは1年後に見直され、その際にスキームの有効性を評価し、限度額の引き上げが検討されます。

 

 香港での提携銀行は中国銀行香港、東亜銀行、DBS香港、恒生銀行、香港上海銀行(HSBC)の5行で、これらの銀行は輸出業者から信用保険や輸出融資の申請を受けた後、香港信保局と対象となる中国本土バイヤーの信用評価結果を共有します。その後、両者はバイヤーの債務不履行リスクの半分を共同で負担します。

 

 

 

中国本土の与信限度額が米国を抜く

 趙民忠氏は、中国本土は香港信保局にとって重要な保険対象のマーケットで、その信用限度額は米国を超えて最大となり、現時点での保険引受金額は286億香港ドルに達していると説明しました。中国本土市場への参入を希望する香港企業が増えるにつれ、対象となるバイヤーは上場企業のみに限られなくなったが、非上場民間企業は透明性が高くなく、香港企業がそのリスクを評価するのは難しいとされています。

 中国本土の一部民間企業による信用・財務情報の開示にはばらつきがあるため、信用・リスク評価には一定の困難が伴います。当スキームにより、香港信保局と銀行が中国本土バイヤーの信用情報をよりよく把握できるようにすることで、本土市場における香港信保局の引受能力が向上し、香港企業も銀行もリスクを評価するための情報をより多く得ることができ、適切な審査結果を出すことができます。

 

 趙民忠氏は、今回の5行との提携は、香港の輸出業者が中国の双循環経済発展にさらに積極的に参加し、香港と中国本土の貿易関係を強化し、中国の経済発展と大湾区がもたらすチャンスをつかむのに役立つと信じています。

 

 

 

 

【参考資料】

・香港輸出信用保険局、提携パートナーを追加 5銀行と中国国内取引リスク保険引受を分担
(HKET 6月19日)

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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