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恵州市、今年13の新型エネルギー貯蔵プロジェクトに調印 生産高は推定1,200億人民元超の見込み【大湾区情報レター Vol.64】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

 

 

 7月13日、恵州市新型エネルギー貯蔵産業に関する発展促進会議が龍門県で開催され、新型エネルギー貯蔵産業の質の高い発展を支援するための多くの産業プロジェクトや応用シーンの建設を促進しました。会議では、恵州市政府及び南網儲能公司(China Southern Power Grid Energy Storage Co.,Ltd)は、戦略的協力枠組協定を締結し、13の新型エネルギー貯蔵産業と応用プロジェクトが現地で署名されました。

 恵州市は広東省内の重要なエネルギー基地であり、新型エネルギー貯蔵産業チェーンが完備されており、エネルギー貯蔵企業と国際市場が密接に結び付いており、エネルギー研究とイノベーション能力を共に備えています。現在、恵州市は中国の重要な新エネルギー電池産業基地となり、新エネルギー電池産業クラスタは中国のトップ100産業クラスタに選ばれており、国内の完全な産業チェーンとあらゆるカテゴリーが集まる集積地となっています。昨年、恵州市は60GWh以上の新型エネルギー蓄電池を構築しており、生産高は866.7億人民元に達し、今年は1,200億人民元以上の生産高が期待され、中国の新型エネルギー貯蔵産業マップにおいてユニークな利点を持っています。

 

 統計によると、恵州市では現在、建設中の新型エネルギー貯蔵産業プロジェクトが30件、下半期にスタートするプロジェクトが14件、予備プロジェクトが19件あり、総投資額は600億人民元を超えます。また、同市には広東省重点エネルギー貯蔵産業プロジェクトに含まれるプロジェクトも23件あり、総投資額は321.4億人民元となっています。更に、市内で建設中の新型エネルギー貯蔵応用プロジェクトは16件あり、下半期には25件のプロジェクトが開始される予定で投資総額は55億人民元近くに達します。

 

 最近発表された「恵州市新型エネルギー貯蔵産業の高品質発展を促進する行動計画」によると、2025年までに、新型エネルギー貯蔵産業クラスタの生産高は1,800億人民元に達し、全市のエネルギー貯蔵電池の総生産能力は110GWhを目指し、同市の新型エネルギー貯蔵設備の容量は300万キロワットに達することを目指しています。

 

 恵州市はグリーン化と低炭素への転換の戦略的チャンスを掴み、新型エネルギー貯蔵産業とその応用の最先端を進むことを目標とし、製造業の戦略実施のために、1兆人民元クラスの産業クラスタを2つ構築すること計画しています。恵州市は億緯鋰能(EVE Energy Co., Ltd)、徳賽(Desay)などの「チェーンマスター」企業の優位性を十分に発揮し、企業誘致を行い、産業クラスタの優位性を強化し、さらにチェーンを延長・補完・強化し、エネルギー貯蔵生産システムを拡大します。

 同時に、恵州市は応用に関するデモプロジェクトをしっかりと把握し、それらの実用化を加速化させることを目指しており、電力系統側、電力供給側、ユーザー側でエネルギー貯蔵設備の建設をサポートしています。最近、博羅県欣旺達「源網荷儲」(電源・電力系統・負荷・エネルギー貯蔵)一体化ゼロ炭素工業園区デモンストレーション・プロジェクト・エネルギー貯蔵プロジェクトの建設がスタートしました。プロジェクト建設完成後、電力系統の柔軟な調整能力を効果的に強化し、電力消費コストを削減し、電力消費の信頼性を向上させることができます。事前の試算によると、プロジェクト完成後、工業園は年間エネルギーコストを7,700万人民元節約することができ、節約率は20%に達する見込みです。

 

 

 

 

 

【参考資料】

・恵州市、今年13の新型エネルギー貯蔵プロジェクトに調印 生産高は推定1,200億人民元超の見込み

 

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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