「フォーチュン」中国テクノロジー企業トップ50発表、大湾区から3割の15社がランクイン【大湾区情報レター Vol.95】
- 公開日 2025.10.10 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

2025年8月21日、「フォーチュン」2025年中国テクノロジー企業トップ50が発表され、そのランキングの内15社は大湾区から選出されランキングの3割を占めており、さらにトップ10内には4社もランクインしています。
そしてランキングトップに輝いたのは、大湾区の深圳市に本社を構えるファーウェイ・インベストメント・ホールディングで、科学技術イノベーションの協調的発展の強固な実力を示しました。
「フォーチュン」2025年中国テクノロジー企業トップ50にランクインした大湾区企業

ランキングによると、ファーウェイ(Huawei)、テンセント(Tencent)、BYD、デジタルチャイナ(Digital China)、TCL、Sunwodaの6社が継続して選出され、一方、DJI、大族レーザー(Han’s Laser)、S.F.エクスプレス(SF Express)、金発科技(Kingfa Science and Technology)、康方医薬(Akesobio)、先導科技(Vital Technology)、華大基因(BGI)、文遠知行(WeRide)の8社が新たにランキング入りを果たしました。
大湾区・都市別企業
都市別分布を見ると、広東省からの選出企業は主に深圳市と広州市に集中しています。
深圳市からはファーウェイ、テンセント、DJIなど9社が選出され、大湾区で最も多くの企業がランキングされた都市となりました。うちファーウェイは5G特許とチップ開発でトップを維持し、DJIは民生用ドローン技術で世界のトップを走り続けています。
広州市からは3社が選出され、いずれも新規ランクイン企業です。うち金発科技は改質プラスチック分野で深い蓄積とイノベーションを有しており、その子会社である金発生物は、バイオプラスチックの全産業チェーンにわたるコア技術を完全に掌握するアジア唯一のグローバルリーダーとして、大湾区の「科学技術+産業」融合発展目標に合致しています。
このほか、香港、恵州市、中山市からもそれぞれ1社がランクインされました。
大湾区・業種別でみる広東省の発展状況
業種別に見ると、広東省のランクイン企業は電子通信、スマート製造、インターネット、バイオ医薬、新エネルギー自動車、自動運転など多岐にわたる分野に分布しています。これは、現在広東省が産業と科学技術の相互促進、相互強化を推進し、基幹産業の絶え間ない飛躍と、新興産業・未来産業の力強い発展を実現していることを示しています。
これらの大湾区の科学技術イノベーションの実力の直感的裏付けは、中国の大湾区発展計画戦略の奥深い成果を反映しています。
特筆すべきは、深圳-香港-広州が5年連続で世界第2位のテクノロジークラスタを維持していることです。今後、地域科学技術イノベーション連携メカニズムの深化に伴い、これらの企業が核となり大湾区のイノベーションエコシステムを活性化させ、中国の科学技術産業における高品質発展に力強い推進力を注ぎ込むと共に、「中国スマート製造」のクラスタ力と無限の可能性を世界に示すことが期待されます。
【参考資料】
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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