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「トレンド」経済を支える新たな消費モデル 深圳、1兆人民元規模の消費センター都市構築へ【大湾区情報レター Vol.34】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。


 

  

 

 深圳では、新しく、ニッチな現代アートプリントに人気が集まり、1,000人民元台のキャラクターグッズは、発売と同時に完売となります。 セレクトショップやトイショップに足を運んでみれば、目に入るのは商品ではなく、様々な体験シーンです。 市内全域にわたる主要ショッピングエリア、ブランドショップやレストランだけでなく、「スモールタウンモデル」やSNS映えスポットもますます増えています。オンライン消費が本格化、深圳オフラインマーケットも「ブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓の市場)」状態です。様々な新しいビジネス、新しいモデルが静かに生まれ、オンラインビジネスの親密な交流が行われ、共にトレンド経済を盛り上げています。

 

 今年、深圳市人民代表大会および政治協商会議で発表された「政府工作報告」では、新消費モードや新モデルを育て、流行消費、体験消費などを発展させ、ショッピングエリア経済を積極的に強化し、年間の消費財小売総額が1兆人民元を超えるよう努力することが記載されています。 深圳は、中国で5番目の1兆人民元消費都市になると予想されています。

オンライン―オフラインの連携で「トレンド玩具」産業チェーンをつなぐ

 

 最近、深圳の街角では、知財キャラクター派生グッズを販売する実店舗が増えており、「体験+IP+トレンド」という新しいビジネスモデルが若者の間で人気を博しています。

 

 南山区の歓楽海岸にあるQQfamilyの旗艦店は、 深圳市創夢天地科技有限公司(idreamsky)のゲーム事業から派生したオフラインの実店舗で、QQシリーズ、PUPU ALIENSシリーズ、「パンダの穴」など、世界的に有名な知財ライセンス商品など、トレンド玩具の商品を多数販売しています。 また、従来のトレンドショップとは異なるのは、店内に消費者向けのチェックイン&フォトスポットのある体験コーナー、国際的に人気の高い、市場に出回ることが少ない様々なトレンド商品の展示コーナーも設置されています。 今年2月末までに累計60万人の入場者数を超え、歓楽海岸ショッピングエリアでトップとなり、休日のピーク時には1日の最高来客数が14,000人に達しました。

 

 オフラインの知財キャラクター派生グッズとオンラインゲームの連携は、オンラインとオフラインのトレンド経済産業チェーンを後押ししています。 オンラインビジネスで生まれた巨大なファン層を、オフラインの実店舗での体験・消費を通じて知財派生ビジネスを推進すると同時に、オフラインの実店舗での知財製品をオンラインゲームビジネスに組み込むことで、新たな価値を生み出すことができます。

 

 現在、深圳のインターネット科技企業と文化創意企業は、オフラインとオンラインのトレンド玩具展示会や活動を開催し、世界的に有名な知財メーカーと積極的にコラボするなど、より豊かな産業チェーン資源を結び付けています。 オフラインの実店舗の中では、すでにオフライン実店舗総収入の50%以上もトレンド玩具製品が占めているところがあり、その比率はまだまだ上昇の傾向が続いています。

 

オフラインでの集客が消費の新たなモデルを創造

 

 デジタル経済の急速な発展に伴い、オンラインでの消費がますます盛んになっています。オフラインでは、ショッピングはもはや消費者の主な目的ではなく、リラックス、学習、社交が新たなニーズとなっています。 深圳の企業は、より多様化し、 より消費者のニーズに適応した体験シーンを次から次へと開発し、さらに多くの市民を呼び込み、消費を促しています。

 

 ファーウェイは、深圳のオフライン小売市場に早くから参入しています。 2年以上前、ファーウェイは深圳に世界初のハイエンド体験型インタラクティブストアをオープンし、瞬く間に市内のショッピングエリアで人気を博しました。 ファーウェイはその後、「卓悦中心智能生活館」と「歓楽港湾授権体験店Plus」をさらにオープンし、この3つの実店舗ではいずれも十分な公共スペースを確保しており、レジャー、エンターテイメント、学習の没入型体験空間を提供しています。 ストアでセミナーを受講したり、友人とアフタヌーンティーを楽しんだり、体験型のVRゲームを無料で利用したりできます。

 

 ファーウェイの担当者は、実店舗でのインタラクティブな体験を通じて「コミュニティ」を作り、オンラインの「ファン」層と同様のオフラインの顧客層を形成し、双方からビジネスバリューを獲得していくと述べました。 ファーウェイの万象天地店は、主に20~40代の若者が訪れ、1日の最大来店者数はのべ2万人、年間平均約100万人、累計5億人以上の消費者に達しています。 ファーウェイ・アカデミーのコースだけでも、当店舗で6,000課以上開講しており、3万人以上が参加しています。

 

 この2年間、深圳では、ますます多くの体験要素がオフラインで出現しており、ナイキ、ルルレモン、レゴなどのブランドチェーン店でも、深業上城、万像天地、歓楽海岸などの優良ショッピングエリアでも、「体験+小売」という新しいモデルがほぼ標準となり、消費を押し上げる重要な力となって経済成長に常に新しい勢いを与えています。 

 龍華、龍崗、大鵬などの区(新区)では、それぞれの有利な産業を利用して体験式消費の特色ある産業タウンを次々と打ち出し、深圳とその周辺の顧客を引きつけ、有名なSNS映えスポットとなり、地域消費を押し上げただけでなく、産業の発展にもつながっています。

 

 業界関係者によると、従来の伝統的な小売モデルのように、棚を積み上げて消費者が買いに来るのを待つだけでは、もはやビジネスとして成り立たなくなってきており、企業、店舗が考えるべきことは、若者が何を好み、どんな新しいトレンドグッズがあるのかを常に研究し、豊かで興味深い体験シーンによって消費者を動かし、「体験してから消費」すること、そして新しい消費モデルによってビジネスや実体経済の発展を常に促進することであると述べています。

 

 

【参考資料】

 

・「トレンド」経済を支える新たな消費モデル 深圳、1兆人民元規模の消費センター都市構築へ

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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  1. 本資料はあくまでも参考用として作成されたものであり、法律や財務、税務などに関する詳細な説明事項や提案ではありません。
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