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フォーチュン・チャイナ500に広東省企業70社がランクイン 新エネルギー産業が輝かしい結果に【大湾区情報レター Vol.65】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

 

 

 

 北京時間7月25日、フォーチュン誌公式サイトは2023年フォーチュン・チャイナトップ500ランキング(以下、「ランキング」)を発表しました。企業登録所在地ベースで、広東省企業が70社ランクインしました。

 

 今年ランクインした中国企業500社の2022年の営業総収入は15兆米ドル、純利益は7,171億米ドルとなります。中国平安保険(集団)有限公司は、広東省企業としては最高位の9位にランクインし、トップ10にランクインした唯一の中国本土の民間企業となりました。

 

 広東省企業は力強い発展を続けており、中国経済への新たな力としての役割が注目されています。中国平安保険(Ping-An Insurance)、ファーウェイ(Huawei)、正威国際(Amer International)、テンセント(Tencent)、広州汽車(Guangzhou Automobile)などの広東省企業が上位100位のうち11社を占め、そのうち民間企業が80%以上を占めています。

 

 地理的な分布を見ると、広州市、深圳市、仏山市、東莞市、珠海市、中山市、恵州市、江門市、雲浮市などの企業がランクインしています。これは、都市間の相乗的な発展が地域経済発展の強力な原動力となっていることを示しています。その中で、広東省のトップ10企業は深圳市と広州市に集中しており、そのうち深圳市が大きくリードして7社、広州市2社、仏山市1社となっています。

 

 収益性の面では、最も収益性の高い企業10社のうち、テンセントは279億米ドルを超える純利益を上げ、利益ランキング6位にランクインしました。純利益率の上位40社のうち、テンセント、中国招商銀行(China Merchants Bank)、海天調味(Foshan Haitian Flavouring and Food)、広発証券(GF Securities)など広東省企業5社がランクインし、全体の8分の1を占めています。

 

 産業分布の面では、産業構造の多様化・最適化が進んでおり、ランクインした企業はエレクトロニクス・電子部品、インターネット・通信、家電、自動車、金融投資、銀行・保険、生物医学、インフラなど幅広い分野に及んでいます。

 

 製造業は広東省の最強の資産であるだけでなく、広東省の更なる発展のための武器でもあります。ランクインした広東省企業の中で、製造業と電子情報産業は明らかな優位性を持っています。中でも自動車産業、特に新エネルギー産業は輝かしい業績を持っています。小鵬汽車(Xiaopeng Motors)は初めてランキングに入り、455位にランクされました。比亜迪(BYD)はランキング内で最も収益が伸びた企業で、前年同期比92.4%増加しました。広州汽車は昨年の181位から50位にランクが上昇しました。

 

 2023年1月から6月まで、広東省の新エネルギー自動車生産台数は103.77万台で、全国の28.74%を占め、全国の新エネルギー自動車4台に1台相当が広東省で生産されていることになります。広東省が注力している新分野の代表例として挙げられる新エネルギー自動車産業の発展は、広東省のイノベーションへの取り組みを反映しています。また、高品質な発展の段階に入り、広東省はより積極的に開発アプローチを構築し、経済発展のイニシアチブを掌握していきます。

 

 常に実体経済を基盤とし、製造業を主力とする広東省は、世界のバリューチェーンのミドルエンド、ハイエンドへの産業の加速化を推進しており、より国際競争力のある近代的産業システムの構築において新たな突破口を開いていきます。

 

 

 

 

 

【参考資料】

・フォーチュン・チャイナ500に広東省企業70社がランクイン 新エネルギー産業が輝かしい結果に

 

 

 

 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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