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香港各種人材誘致スキーム、10万件を超える申請を承認【大湾区情報レター Vol.69】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。

  

  

 

 香港優秀人材及び専門人材協会(Hong Kong Quality and Talent Migrants Association)主催の「第3回香港インターナショナル・人材サミット」(以下「サミット」)が10月9日、香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催され、国際人材の確保競争や大湾区における人材の連携など、重要な課題についての話し合いが行われました。 香港特区政府財務長官ポール・チャン(陳茂波)氏は開会式で、香港政府は2022年末から海外人材誘致のための一連の施策を開始していると述べました。今年9月時点で、香港における各種人材誘致スキームの下で約16万件の申請を受領、そのうち10万件を超える申請が承認されました。

 今回のサミットは「世界中の人材を結びつき、質の高い大湾区を共に築き、国家発展に貢献する」をテーマに、「国際、国家、大湾区人材」に関するトピックを議論するメインフォーラムを中心に構成されています。同時に、主催者はHKCECの各会場にサブフォーラムを設け、IT、法律、テクノロジーなどのテーマについてディスカッション・セッションを実施し、政治、ビジネス、学術、産業各界が関心を寄せる様々な人材問題について、網羅的に議論を行いました。

 

 ポール・チャン氏は、「一国二制度」の下、香港は祖国中国に支えられ、世界とつながっているというユニークな利点を持ち、中国本土のイノベーション企業が国際市場に進出するための最良の出発点であり、海外企業が中国本土およびアジア市場を開拓するための最良のプラットフォームでもあると述べました。人材獲得に関しては、これまでにビザを取得した約6万人の人材が香港に到着しており、毎年少なくとも3万5,000人を受け入れるという目標を上回っています。香港は大湾区の各都市と手を携えて、人材育成における協力を強化し、大湾区と中国の発展に貢献します。

 

 香港特別行政区政府労働福祉局(Labour and Welfare Bureau)局長であるクリス・スン(孫玉菡)氏は、「優秀人材パススキーム」はスキーム開始以来、香港政府の人材獲得の取り組みを促進する主要なエンジンとなっていると紹介しました。今年9月末時点で、各種人材誘致スキームには約16万件の応募があり、そのうち約3分の1が「優秀人材パススキーム」への応募となっています。クリス・スン氏は、サミットの成功は、香港が人材誘致と人材獲得において大きな成果を収めたことが証明されたと語りました。

 

 広州市南沙区委員会組織部の張家炳部長は、香港と南沙は大湾区における人材イノベーション発展の縮図であり、広東省、香港、マカオは地理的近接性、人的関係も密接で、文化面でも同源であると述べました。大湾区の各都市と連携し、大湾区の国際的なテクノロジー・イノベーション・センターを建設し、産業の統合と発展にしっかり取り組み、あらゆる種類の人材がの才能を発揮させ、素晴らしい成果をあげることを期待しています。

 香港優秀人材及び専門人材協会の駱勇会長は,サミットは3年目に入り、引き続き協会の使命を果たすよう努力し、香港政府に積極的に助言を行い、人材誘致、活用、定着に関連の施策に焦点を当てることで、人材誘致、活用、定着を図っていくと述べました。中国内外の人材間の国境を越えた交流と協力を積極的に推進し、国内外の優秀な人材をより多く誘致・確保し、大湾区と中国の発展のために人材と知的支援を提供していきます。

 香港優秀人材及び専門人材協会は2013年、政府登録の公益団体として設立され、様々な分野から香港にやってきた専門人材が「香港に溶け込み、大湾区に根を下ろし、国家に奉仕し、世界に向かう」ことを積極的に推進しています。

 

 

 

・香港各種人材誘致スキーム、10万件を超える申請を承認




 

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

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本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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  1. 本資料はあくまでも参考用として作成されたものであり、法律や財務、税務などに関する詳細な説明事項や提案ではありません。
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