「一国・二制度・三地域」の利点・強みを活かした世界有数のベイエリア。それは「大湾区」【大湾区情報レター Vol.101】
- 公開日 2026.05.15 | 大湾区(グレーターベイエリア)情報
「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。
今日の大湾区は、三地域が道路で結ばれ、都市が融合し、心が通じ合っており、国際的な一流ベイエリアと世界レベルの都市群が急速に発展を遂げつつあります。
全国政治協商会議第14回第四次会議(以下、政協会議)の記者会見で、大湾区の融合発展に関するメディアの質問に対し、大会スポークスマンの劉結一氏はこのように述べました。
Contents
大湾区の融合発展に伴うスポーツ強国としての建設
大湾区の建設は、習近平総書記自らが構想、配置、推進した重要な国家戦略です。「第14次五ヶ年計画」期間中、大湾区の建設はさらに深化し、2025年には域内総生産が15兆元を突破すると見込まれています。高品質発展に向けた歩みは力強く、その成果も実り多いものとなっています。
特筆すべきは、広東省、香港、マカオの三地域が初めて共同で第15回全国運動会を開催し「一事三地、一策三地、一規三地」という革新的な取り組みを打ち出し、制度の優位性を示し、団結の力を結集し、大湾区の特色を発揮したスポーツの祭典を繰り広げたことです。
今回の大会は、スポーツ強国建設の新たな高み、大湾区の融合発展の新たな成果を示すとともに、大湾区がより広い分野、より深いレベルでの融合発展を進める新たな章を開くものでした。
ハード面・ソフト面・心の連携
「ハード/ソフトの連携」による質と効率の向上は、融合発展の基盤をより強固なものとしました。
「ハード連携」は網の目のように密となり、
・「港車北上」
・「澳車北上」に続き
・「粤車南下」政策が実施され、
大湾区のクロスボーダー交通は双方向直通の新たな時代を迎え「1時間生活圏」は構想から現実へと加速しています。
「ソフト連携」も継続的に深化し、
・大湾区基準、
・大湾区認証、
・香港・マカオ薬械通、
・クロスボーダー金融商品などの実施
が進み、198項目の高頻度行政サービスがクロスボーダーで手続き可能となり、三地域の資源・要素の流動が加速しています。
「心の連携」も一層緊密になっており、
・香港・マカオの青年イノベーション起業拠点には7,000以上の香港、マカオのプロジェクトが集まり。
・「高齢者医療券大湾区試行計画」では大湾区内陸9都市全域カバーを実現、
・「香港・マカオ薬械通」指定医療機関リストも拡大を続けています。
大湾区は「一国」の根本を堅持しつつ「二制度」の利点を最大限活用することで、三地域の強みをますます効果的に促進し「大湾区の人々」の距離を一層縮めています。
珠澳(珠海・マカオ)クラスタは2年連続で世界トップ100にランクイン
科学技術イノベーションは時代の最先端を走り、質の高い発展のエンジンを活性化させています。
広深港(広州・深圳・香港)と広珠澳(広州・珠海・マカオ)の2つの科学技術イノベーション回廊は、地域内で最も活発なイノベーション要素を結びつけ、深港穂(深圳・香港・広州)クラスタのイノベーション指数は世界一に躍進し、珠澳(珠海・マカオ)クラスタは2年連続で世界トップ100にランクインしました。
これらの輝かしい成果は、大湾区の国際科学技術イノベーションセンター建設が着実に進められ、イノベーションの原動力が加速的に集積していることを示しています。「一点両地」*という新たな位置づけに基づき、基礎研究の強化を継続し、重要協力プラットフォームを強固にし、要素移動の障害を解消することで、大湾区建設に絶え間ない強力な原動力がもたらされます。
*「一点両地」とは:
大湾区を「新たな発展における戦略的支点」「質の高い発展のモデル地域」「中国式現代化をリードする地域」と位置づける方針。
高齢者介護サービスや医療条件の認証等、地域間の協力を深化
心を一つに歩み、共に未来へ向かう。全国人民代表大会(全人代)及び全国政治協商会議(政協会議)(両者を称して「両会」)では、代表や委員が積極的に意見や提案を行っています。
「大湾区複合港湾」モデルの構築を目指し、香港の国際海運センターとしての地位を強化することから、改革とイノベーションの視点からマカオの法律法規を協力区において転換、適用を模索し、制度的障害を取り除くことの提案、さらには高齢者介護サービスの基準や医療条件の認証等の分野における地域間協調メカニズムについて、政策の相互連携を実現すべきだとの指摘まで、一つ一つの知見が、広東・香港・マカオの協力を深化させ、香港・マカオの国家発展の大局によりよく溶け込み、貢献できるよう、知恵と力が注がれています。
大湾区の建設は、広東省にとって重大な責任であると同時に、またとない発展のチャンスでもあります。
新たなスタートラインに立ち「一国二制度」の大局に貢献し、「一点両地」という新たな位置づけを軸に、主力軍及び牽引役としての役割を十分に発揮し、香港・マカオと力を合わせ、一歩一歩着実に歩みを進め、三地域の融合発展の新たな章を力強く書き綴っていくことにより、世界レベルの大湾区、最も発展したベイエリアへの道を力強く歩むことになるでしょう。
【参考資料】
*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。
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本記事の目的:
本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。
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