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マカオライトレールが珠海へ 橫琴線延伸プロジェクトが3月18日、マカオ・珠海両地で同時スタート【大湾区情報レター Vol.10】

「大湾区情報レター」では、今後、日系企業の皆様に有用と考えられる最新情報をピックアップしお届けしていきます。 

 

マカオ特別行政区政府は、「大湾区発展計画大綱」における、マカオと中国本土の都市間の高速鉄道の利便性向上、交通インフラの相互接続の加速の実現のために、2021年2月にマカオライトレール(LRT)・トランジット横琴線延伸プロジェクトの建設をNam Kwong(Group)Company Limited(南光グループ)に正式に依頼しました。

 

マカオLRT横琴延伸線の主要構造は、高架橋、川底トンネル、及び2つの駅で構成されており、全長は約2.2km、そのうちトンネル部分は約900mとなっています。この路線は、マカオLRTタイパ線の蓮花大橋駅に隣接するHE1駅(高架駅)を起点に、蓮花大橋の方向に沿って徐々に下っていき、川底トンネルで十字門水道を渡り横琴に入り、横琴イミグレーションの地下1階にあるHE2駅(地下駅)が終点となります。

 

 

 マカオLRT横琴延伸線は、珠海とマカオの境界を越えた建設プロジェクトであり、現在、建設図面の作成、臨時交通迂回措置、パイプラインの移設計画、建設期間中の変形モニタリング測量ポイントの配備、仮設施設の建設など、事前準備作業が開始されています。正式工事開始後、現有の蓮花イミグレーションエリアの関連建物施設の取り壊し、および蓮花円形地(Rotunda Marginal)のパイプラインの移設工事が行われ、主体工事と連動することになります。

 

 

 本プロジェクトの建設は、珠海とマカオの両側からの工事が同時に行われ、マカオ側では、今年の第2四半期に掘削工事など基礎工事がスタート、横琴側では、臨時交通迂回措置やパイプラインの移設、建設期間中の変形モニタリング測量ポイントの配備、HE2駅/トンネルの地盤補強及び外装工事、駅の出口の掘削および支持構造工事などが近日中に開始される予定です。

 

 

 4年の工期が見込まれるマカオにとっても主要なインフラプロジェクトであり、また両岸を結ぶ大規模な公共交通プロジェクトであるマカオLRT横琴線延伸プロジェクトは、両岸の文化的、経済的交流を強化する上で大きな意味を持っています。

 

開通後、乗客は横琴イミグレーションと広珠都市間鉄道延長線の珠海空港メトロライン(フェーズ1)で迅速に乗り換えることができます。これにより、珠海・マカオ地域の公共交通機関の高速接続が実現し、横琴の「広東・マカオ深度合作区」での旅客輸送需要の増加に対応し、通勤効率を向上させ、横琴・マカオが大湾区の「一時間生活圏」へと融合することが可能となります。

 

 

 

【参考資料】

マカオライトレールが珠海へ 橫琴線延伸プロジェクトが3月18日、マカオ・珠海両地で同時スタート

 

 

 

*本記事が記載されている大湾区レターは、以下のリンク先からダウンロードしていただけます。

 

 

 

本記事の目的:

本記事は、主に中国へ進出されている、またはこれから中国進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、中国国内での経営活動や今後の中国ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような国家・地方レベルの最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

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