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1月8日開始の香港・中国本土間の行き来に関する予約ガイドライン

国務院香港・マカオ事務弁公室が1月5日、公式サイトで「中国本土—香港・マカオ間の人員往来の管理措置の最適化に関する通知」を発表いたしました。またその後、同日午後3時頃、香港特別行政区政府・李家超(ジョン・リー)行政長官が会見を開き、往来再開のルールを発表いたしました。さらに、1月6日午前、深セン市のボーダーセンターも、中国本土から香港への入境に関する予約システムを発表しました。

 

今回は上記の情報を簡潔にまとめ、そして中国本土から香港へ入境する際の予約方法についてご案内させて頂いと存じます。

 

 

 

① 開放されるボーダー(第一弾)

深セン湾ボーダー、福田ボーダー、文錦渡ボーダー、蛇口ボーダー、空港福永埠頭

 

 

② 出境予約の実施と上限枠について

通行再開初期におけるボーダーの円滑な運行を確保するため、蛇口ボーダー、空港福永埠頭、香港とマカオ・珠海を結ぶ港珠澳大橋は、チケット販売システムを通じて、通行人数の上限枠を管理する。当該チケットの上限数は、一日につき約1万名あたりとされる。

 

上述のボーダー以外で、陸路のボーダーは予約システムを通じて毎日の通行人数を管理する。1日の通行人数上限枠は50,000人で、内訳は以下の通り。

 

  • 深セン湾ボーダー 10,000人
  • 文錦渡ボーダー     5,000人
  • 福田ボーダー   35,000人

 

ただし、香港に滞在中の本土居民が本土へ帰る場合と、本土に滞在中の香港居民が香港へ帰る場合は人数制限の枠外とし、事前予約をせずにボーダーを通過できる(*日本パスポート保持者は最後の注記を参照してください。)

 

 

 

③ ボーダーの開放時間

各ボーダーがコロナ流行前の通常の運行時間に回復する。

 

 

 

 

 

④ 予約と通行の手順について

深センから香港へ入境する場合:

事前に準備すること: 

 1. 入境者は入境する際に、48時間以内のPCR検査陰性結果(紙版若しくは電子証憑)を提示する必要があるため事前に取得しておく。

 

 2. 目的地へ行くために使用する(通関の際に提示する)有効な身分証明書を準備する。(例:港澳居民来往内地通行証(帰郷証)、港澳通行証、パスポート、又はその他の旅行証明書)

 

 3. 香港居民以外の旅客はボーダーを通関する前に、上記の本人の有効な身分証明書番号を使用しオンライン予約*を行う必要がある。この事前のオンライン予約により、有効な通行予約確認書を取得する。

 

*オンライン予約のサイト:

深セン市陸路ボーダーの香港行き予約システムあるいは、「深圳口岸发布」というWeChat公式アカウントから、「赴港预约」ボタンをクリックし予約する。以下は「深圳口岸发布」WeChat公式アカウントのQRコード。システムの予約開始時間は、毎日6時から24時までである。使用者がシステムに新規登録し、ログインした後に、7日以内(当日を含む)の日付を予約できる。

 

 4. WeChatミニプログラム「海关旅客指尖服务」にて事前に健康申告を行い、出入国健康申告カードにPCR検査結果を記入する必要がある。

 

当日通関時の手続き:

 5. 上記3にて事前に予約したボーダーかつ予約した時間帯内に通関へ向かう。

 

 6. ボーダーに到着後、ボーダーのスタッフの指示のもと、予約確認書、48時間以内のPCR検査陰性証明書、通行証明書(上記3に使用した身分証明書。パスポートなど)などを確認してもらい通関手続きを行う。

 

 

 

香港から深センへの入境する場合:

事前に準備すること:

 1. 入境者は入境する際に、48時間以内のPCR検査陰性結果(紙版若しくは電子証憑)を提示する必要があるため事前に取得しておく。

出入境者は必ず自費で検査を受けなければならず、検査報告または電子記録を取得して初めて出入境に使用できるため、コミュニティー検査センターの無料検査サービスによるSMSの検査結果は使用できないことに注意してください。(*自費検査サービスは標準(料金上限150ドル)と特別快速(料金上限240ドル)の2種類。)

 

 

 2. 目的地へ行くために使用する(通関の際に提示する)有効な身分証明書を準備する。(例:港澳居民来往内地通行証(帰郷証)、港澳通行証、パスポート、又はその他の旅行証明書)

 

 3. 本土居民以外の旅客は、事前に「香港政府一站通」というウェブサイトにて事前通関予約を行い、且つ有効な通関予約の証明書類を取得する。

 

 4. WeChatミニプログラム「海关旅客指尖服务」にて事前に健康申告を行い、出入国健康申告カードにPCR検査結果を記入する必要がある。

 

当日通関時の手続き:

 5. 上記3にて事前に予約したボーダーかつ予約した時間帯内に通関へ向かう。

 

 6. ボーダーに到着後、ボーダーのスタッフの指示のもと、予約確認書、48時間以内のPCR検査陰性証明書、通行証明書(上記3に使用した身分証明書。パスポートなど)などを確認してもらい通関手続きを行う。

 

 

 

 

★海外パスポート保持者が戻る際の注記:

中国・香港籍以外の海外パスポート保持者は、現段階において、上記3つの陸路ボーダー(深セン湾/文錦渡/福田)から、基本的にどちら側へ入境する場合も(中国本土→香港/香港→中国本土)事前に通関予約をする必要があります。(*戻る際に事前予約せずボーダーを通過できるのは、中国・香港籍の方のみが対象。)

 

これは、香港側では、香港IDカード保有者であれば、陸路ボーダーから香港へ入境する際には、事前予約は不要と説明している一方、深セン側では、港澳居民来往内地通行証(帰郷証)(中国国籍を持つ香港、マカオ永久居民が中国本土との間を往来する際に使用する身分証)の保有者のみが、陸路ボーダーから香港への入境時の予約対象外としており、香港IDカードの外国人保有者の香港入境時の事前予約必要性に関して、現在、香港側と深セン側の説明にすれ違いがあるためです。

 

発表されたばかりの政策なので、具体的にどのようになっていくかは、随時発表・変更されていくかと思われます。そのため、上記のルールは、1月8日より開始されり第一弾の方案であるため、1週間の施行状況を見て、1月15日から入る第二弾の方案により調整案が発表される見込みです。

 

 

 

 

 

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