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往来規制撤廃後初開催!5日間のジュエリーショーで6万人以上のバイヤーが香港に集結!

  • 公開日 2023.03.10 | 香港

 

香港にて往来規制が撤廃され海外との往来が全面的に再開し、そしてマスクの着用義務が3月1日に解除されてから初となる、大規模な国際貿易イベントのジュエリーショーが、湾仔の香港コンベンション&エキシビションセンターで5日間(3月1日から5日)開催されました。

 

香港貿易発展局(HKTDC)が主催したこの5日間のジュエリーショーに、36の国や地域から2,500を超える出展者が参加し、そして130の国と地域から6万人以上のバイヤーが集まりました。特に中国本土とアジアからのバイヤーが大幅に増え、バイヤーや出展者の長い行列が見られました。

 

 

今年は、中国、台湾、日本、韓国、シンガポール、スリランカ、タイ、インド、トルコ、イスラエル、ドイツ、イタリア、ベルギー、ブラジル、コロンビア、米国を含む20の地域パビリオンに分けられ、また香港珠寶玉石廠商會及びItalian Exhibition Groupが共催するT-GOLD+METSパビリオンも、このフェアに再び参加しました。

 

来場者数が多かったことに加え、コロナ禍による買い控え需要も手伝い、この展示会では大口注文も数多く記録されました。 出店したとある米系企業は、「ブルーダイヤモンドとピンクダイヤモンドに非常に興味を持った多くのバイヤーの内12人(内中国本土が6人)がその場で購入し、その販売価格は1100~1200万米ドル相当となった。」と述べ、また別の香港企業は、50米ドルから10,000米ドルのエメラルドとタンザナイトを出品し、 初日に、ヨーロッパ、中国本土、米国から10人のバイヤーが注文し、その注文総額は100万米ドルまで達したとのこと。

 

 

 

各出展者による所感;

コロンビアから「エメラルド」宝石を専門に出展しているルイス・アンガリータ氏

同氏は流行前の12年間香港のジュエリーショーに参加しており、年に3回程度香港に来ていたと言います。 オンラインでビジネスをするのは非常に難しいため、直接クライアントと接する展示会は非常に重要だとのこと。 彼の会社のターゲット顧客は主に本土の宝石商のため、本土と香港の往来が再開したことを知り、今回香港で再度出店することを決意し、以前よりも大きなブースにて参加した。

 

同氏は、フェア2日目において、既に販売実績が2019年を上回り、主な要因としてここ数年のバイヤーの買い控え需要が影響しているのではないかと述べた。 また、フェア終了後も顧客との交渉を続けるため、同社のチームは10日間香港に滞在し、また今年9月に開催される別のジュエリーフェアに参加する予定であることを明らかにした。

 

 

 

ジュエリーの包装を専門とする中国本土の出展者ラム氏

同時開催されたオンラインのジュエリーショーではなく、ジュエリーショーに出展したバイヤーが「ターゲット」であった。それは実店舗の方が直接実物の商品を見ることができるため、よりバイヤーとの取引が迅速に行うことが出来るためで、往来再開後のフェアの結果に満足していると語った。

 

 

 

中国本土のジュエリーショップのマネージャーであるチュー氏

ハイエンドのカラージュエリーを仕入れることが目的で、コロナ後初めて香港でのジュエリーショーに参加したと述べた。 ここ数年、アメリカやタイのジュエリーフェアにも参加したことがあるが、香港は商品の持ち運びに便利で、商品も本土市場のテイストに近いため、最適だという。

 

 

 

スペインのジュエリーショップのブランドマネージャー、マリア・ペレス氏

同じくコロナ後初めて香港ジュエリーショーに参加した同氏は、流行前と雰囲気や人混みはあまり変わらず、やはり香港が一番の買い付け先だと語った。 彼女は、この数年、業界がシンガポールやタイのジュエリーフェアへ切り替えていることは知っていたが、その規模が小さいので行かなかったという。

 

 

 

九龍宝石金工協会の会長

今回のジュエリーショーは、パスを手に入れるのに1時間以上待つ人がいるほど予想以上に活気があったといい、また香港地場と海外の出展者が半々だったと語る。

 

 

 

今後のジュエリー業界に関するアンケート結果:

香港貿易発展局(HKTDC)が、今回のジュエリーショー現地にて、約700社の出展者とバイヤーを対象に実施した「今後のジュエリー業界に関するアンケート」による調査結果は以下の通り。

 

市場と業界の見通し

出展者(62%)およびバイヤー(61%)の約6割が、1年以内にビジネスの成長率が流行前の水準に戻るとい予想しており、今後6ヵ月から12ヵ月の間に売上高全体が増加し、74%のバイヤーが購買コストが上昇すると考えている。

 

また回答者の大多数は、今後6ヶ月から12ヶ月の間に個人消費が増加すると考えており、 消費力の回復(57%)、新興国からの需要の高まり(34%)、広東・香港・マカオのグレーターベイエリアの可能性(13%)が、2023年の業界にとって大きなチャンスとなると考える回答者が大半を占めた。

 

また、中国本土(78%)、香港(71%)、ASEAN諸国(64%)、欧州(58%)、北米(55%)の各販売市場において、今後2年間のジュエリー製品の成長見通しを「良い」「非常に良い」と回答した。

 

 

課題・懸念材料について

今後の主な課題としては、世界的な景気変動の影響(51%)、インフレ(46%)、為替変動(35%)と回答。

 

 

商品のトレンド

2023年に最も人気となるであろう貴金属製品はホワイトゴールドとイエローゴールド、そしてダイヤモンドであるという見解を示した。

 

 

 

 

 

 

【参照元記事リンク】

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本記事の目的:

本記事は、主に香港へ進出されている、またはこれから香港進出を検討されている日系企業の皆様を対象に、香港での経営活動や今後の香港ビジネスに重大な影響を及ぼしうるような最新の法律法規と関連政策の主な内容とその影響、日系企業をはじめとする外資系企業の取るべき主な対策などを紹介することを目的として作成されています。

 

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